肥後細川庭園は、目白台の台地(関口台地)の自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。この公園周辺は、江戸中期以降は旗本の邸地になり、江戸末期には清水家や一橋家の下屋敷となりました。そして幕末には熊本54万石の細川侯の下屋敷に、明治15年には細川家の本邸となりました。その後は東京都が買収し昭和36年に「新江戸川公園」として開園し、昭和50年に文京区に移管されました。地形の変化を巧みに利用して、台地を山として立体的眺望を持つ、回遊式泉水庭園で、遊歩道の一部は踏みわけ石のようになっています。やり水形式(平安貴族の寝殿造りの細流)で、台地の湧き水を池に取り入れています。