德記洋行の後方に位置する樹屋は、もとは德記洋行の倉庫でした。19世紀末から日本統治時代初期にかけて建てられたもので、かつては「大日本塩業株式会社」出張所倉庫でもありました。現在の姿は日本人によって増築されたものです。 100年あまりの歳月を経て、倉庫の壁にはガジュマルの根が絡みついています。高くそびえる樹はまるで倉庫の屋根のようで、安平樹屋に珍しい外観と神秘的な雰囲気を作り出し、廃墟と大木が共生する不思議な光景を形成しています。大樹が絡みつくアンコールワットの「タ・プローム」さながらの景観です。 幹と幹の間に桟道が整備されており、樹冠まで登ることができます。樹冠ではリスや鳥が戯れ、豊かな生態系を感じさせます。
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