主計町茶屋街
主計町茶屋街は加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことから名付けられました。浅野川沿いのメインストリートには、川の流れに沿ってお茶屋や小料理店、和風カフェなどの茶屋建築の建物が並び、純和風の風情を醸し出しています。この界隈では昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、夕暮れ刻になると三味線の音が聞こえることがあります。金沢の人々に愛されてきた坂道、「暗がり坂」は名前の通り、昼間でも仄暗いこの坂、「暗闇坂」とも言われてきました。この坂は、主計町茶屋街と、坂の上にある久保市乙剣宮という神社を結んでいて、かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通うために使われてきたと言われています。本当に「人目を避ける」という言葉がしっくりくる、とても狭い坂道で、上から見ると、異世界へ続く不思議な舞台が設えられているかのよう。
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金沢