凱旋門
凱旋門(エトワール凱旋門)は、パリのシンボルのひとつとしてあげられる歴史的建造物です。凱旋門を中心として、12本の通りが放射線状に通っていて、星(フランス語でエトワール)に見えることから、かつてはエトワール広場とも呼ばれていましたが、現在は、シャルル・ド・ゴール広場が正式名称になっています。シャルル・ド・ゴール広場は、車優先の巨大なロータリーになっているため、歩行者は横断ができません。凱旋門の入口は、シャンゼリゼ通りの地下道を通ったところにあり、高さ約50メートルの屋上にはらせん階段で登ります。フランス語で「戦勝のアーチ」を意味する凱旋門は、1805年のアウステルリッツの戦いで、フランス軍がオーストリア・ロシア連合軍に勝利をおさめた記念として、翌年ナポレオンが建設を命じたもので、30年の歳月をかけて建てられました。ナポレオンは既に亡くなっており、この完成を見ることはありませんでした。凱旋門の下には、第一次世界大戦で命を落とした無名の戦士の墓があります。