総統府
台湾の元首が執務する官邸。日本統治時代の1919年3月31日に完成した建物(設計:長野宇平治)で、台湾総督府として利用されていた。第二次世界大戦末期の1945年5月31日、アメリカ軍による空襲によって内部が全焼し中にいた職員の多くが死傷、建物も大きく破損した。大戦終結後に台湾へ進駐した中華民国政府が接収し、修復を行ったため1948年に元に戻った。この時蒋介石総統生誕60周年を記念し「介寿館(介寿とは蒋介石の長寿を祝うという意味)」と名を改めた。 翌1949年、国民党が国共内戦の際、中国より追われる形で台湾に中華民国の首都機能を移転。以降、南京の総統府に代わって中華民国の総統府として利用されるようになった。1963年、室内の大理石を補充したのに続いて1978年と2001年にも庁舎を大規模に修理した。現在、文化資産保存法により国定古蹟として登録されている。上空からの写真では日本の「日」に見える。
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